短距離返し走行
短距離繰り返し走行とは、1日に走行する走行時間及び距離が短いという 使用方法のことをいいます。 例としては毎日買い物に車を使用するが往路2km、復路2kmの計4kmしか走行 しない、また走行の所要時間は道路が空いているので計10分程度である。 というような場合です。 短距離繰り返し走行の定義目安としては1回の走行距離が8km未満かつ走行 時間が20分未満の走行の繰り返しとします。 短距離繰り返し走行の自動車燃費への影響は、短距離繰り返し走行をするこ とによってなぜ燃費が悪化するかというと、自動車のエンジンは、始動時には 始動性を良好にするために燃料噴射量を最大にする制御を行っている自動車 が大半です。 また始動時のみ燃料噴射装置の制御をグループ噴射制御を行う車種もあり ますので燃料消費量としては多くなります。 車を使用する上でエンジン始動はどの車も行いますのでエンジン始動をする ことが燃費を悪化させる要素となるというのはおかしいのですが、ここで考え なければいけないのは走行距離に対するエンジン始動回数です。 ショートトリップ車両は2kmで1回のエンジン始動回数なので400km走行当たり で計算すると200回エンジン始動を行う計算になります。 使用状況による燃費悪化なので同じ使用状況であると燃費が悪い状態から 逃れることは出来ません。 そこで、エンジンのためにも1週間に一度くらいは距離20km以上、時間30分 以上の走行をすることによって自動車のコンディションを整えましょう。 コンディション調整の効果としては短距離繰り返し走行により結露で溜まった エンジンオイル中の水分除去、ガソリン希釈濃度の改善、プラグの自己清浄 作用回復、バッテリーの充電状態回復などが挙げられます。 また、定期的にエンジンを完全暖気状態にして回転もそこそこ回してあげます。 出力低下の防止ということで結果として燃費向上につながります。